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家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE

補助金・制度

子育てグリーン住宅支援事業について教えてください


 
まず、「子育てグリーン住宅支援事業」について確認してみましょう。
国土交通省のHPにはこう記載されています。「2050年カーボンニュートラルの実現を目指し、新築住宅について、エネルギー価格などの影響を受けやすい子育て世帯に等に対して、ZEH水準を大きく上回る省エネ住宅の導入や、2030年までの新築住宅のZEH基準水準の省エネルギー性能確保の義務化に向けた裾野の広い支援をおこなうとともに、既存住宅について、省エネ改修等への支援をおこなう事業」です。

子育てグリーン住宅支援事業とは?主なポイント

いつもながら役所の難しい言葉で書かれていますが、簡単に言えば、「国が求める省エネ性能の高い住宅を建ててくれれば建設費の補助をします」ということです。対象となる世帯は住宅を取得するすべての方となっていますが、若い子育て世代(18歳未満の子を有する世帯または夫婦のいずれかが39歳以下の世帯)には限定条件が設けられていいて、対象となる住宅は、
①GX志向型住宅
②長期優良住宅
③ZEH水準住宅

3つのタイプで、①は全ての世帯が対象、②と③は若い子育て世代だけが対象となっています。
また補助額は、
①が160万円、②は80~100万円、③は40万円~60万円です。

 

②の長期優良住宅と③のZEH(ゼロエネルギーハウス)は、従来の補助事業でも良く耳にしますが、①のGX志向型住宅は断熱等性能等級「6以上」、加えて、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」、および、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー削減率「100%以上」という基準に適合する住宅のことで、非常に省エネ性が高い、ZEH基準を大きく上回る脱炭素志向の住宅になります。

 

その他の要件として、延べ床面積が50平米以上240平米以下、建設地が市街化調整区域や土砂災害特別警戒区域、災害危険区域に該当しないことなどがあります。
 
気を付ける点としては、申請できる期間は2025年12月末までとなっていますので、予算措置の関係上、申請金額が予算に達した時点で申請受付は終わること、また、申請手続きは事業者登録をした会社だけなので、建築をお願いする会社には必ず事業者登録をしていることの確認をして下さい。確実に利用するには可能な限り早い工期設定をした方が良いと思います。

 

長期的に、快適に暮らせる住まいを目指すため、上手く活用しましょう

建設資材、人件費の高騰が住宅建設費の上昇を招いている中、利用できる補助金を上手く、賢く活用することは住宅取得において重要なポイントになると思います。情報収集をしっかりして、計画を進めるようにして下さい。

教えてくれた人

写真:人物

宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ

中川 雄二

住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。

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