家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE
初心者の疑問
家づくりにおいての、良い「営業担当者」とはどんな人を指すのか?

良い営業担当者との出会いが、家づくりを左右する
一定規模の建築会社には営業という職種を担当する「営業担当者」がいます。
「営業担当者」は家づくりに興味を持たれた方に自社を紹介し、家づくりを進める問題点の解決、プレゼンテーションを作成して商談を進め、工事請負契約からお引渡しまで家づくりの全般を担う業務を行っています。
「失敗しない家づくりには、良い営業担当者に出会うこと」と言われるのは、家づくり計画が担当者の対応や技量によって変わってしまうからです。
「営業担当者」に求めることは、人として誠実であり、嘘・偽りごとが無く時間や約束を守るということ、建築に関する知識や経験が豊富でコミュニュケーション能力が高いなどですが、何よりも大事なのは、信頼関係を構築でき、何事も遠慮無く話せる相手であるかと言う点です。
我々人間は感情の動物です。感情によって物事の捉え方が変わり、同じサービスを受けても満足度や納得感は変わります。
家づくりは概ね1年近くの長丁場であり、その間に何度も打合せを重ね様々な問題を解決しなければなりません。信頼感が築けず、話をするのも遠慮がちになるような方と1年近くやり取りするのは大きなストレスになり、家づくりが楽しめず苦痛なものになってしまうでしょう。
すなわち、施主にとって良い「営業担当者」は、物事を我がこととして捉え、常に施主の立場で考えてくれ、真摯に対応してくれるかです。そして、それを見極められるのは施主の物差しだけですから、「自分たちの話に真摯に耳を傾けてくれる」、「物事を丁寧に説明する努力をしてくれる」、「自分たちが望む配慮や礼儀をしてくれる」などが感じ取れることが大事だと思います。その為には、直接顔を合わせ、言葉を交わすことが必要ですから、モデルハウス見学や現場見学会などには積極的に足を運んでみて下さい。
自分の価値観を信じて選ぶ
一昔前は、家を建てた友人・知人に「営業担当者」を紹介してもらうのが一番良いと言われていました。親しい友人・知人は価値観の合う方々ですから、その方々が良い方と紹介してくれる「営業担当者」は同じ価値観を共有しているからです。
良いものを選ぶというのは難しいことですが、自分に合ったものを選ぶというのはそんなに難しいことではありません。家づくりも同じで、主役である施主自身の価値観で見極めれば良いのです。自分の物差しを信じて「営業担当者」選びをして下さい。
教えてくれた人

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宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ
中川 雄二
住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。
2025.10.28 掲載





