来場予約

家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE

土地・不動産

将来的に空き家となりそうです。どのような対策を取ればいいですか?


 
少子高齢化の煽りを受けて空き家問題は今や社会問題となってきています。
国土交通省の発表では、全国平均で約14%の空き家があり、地方都市では20%を超えるところもあります。
このまま何の手立ても無く少子高齢化が進めば加速度的に空き家が増えていくと言われており、空き家問題は我が国が直面する大きな課題となってきています。

 

空き家の種類とそれぞれの課題について

空き家は二種類あります。
一つは相続手続き等がなされず所有者が不明のままで放置されている空き家ですが、管理されず、再利用もされないことから、これらの空き家は時間とともに劣化が激しく進み、いずれ周辺の生活環境に悪影響を及ぼすことになります。行政により危険性の高い「特定空家」として認定されるようになれば、強制力のある取壊しを前提とした行政手続きに移行されます。

 

もう一つは、所有者は特定していて利用されていない空き家です。
利用する者がいなく、賃貸や処分をするにも至らず、時々様子を見て、出来る範囲の管理をし、毎年の固定資産税を払い続けているような空き家ですが、感情的な問題があって対処することを躊躇されていたり、何の準備もしていなかったのでどう対処したらよいか分からないというのがそうなっている理由です。家は住まなくなれば傷みますし、利用しなければ所有する意味もありません。所有するだけでもお金と労力が掛かりますから、時間の経過とともに経済的、精神的に負担が増していきます。

 

空き家になる前に、できる対策を話し合うことが重要!

さて、ご質問の空き家となることが想定される場合の対策ですが、家を活用(自己利用・賃貸)する可能性が有るのか無いのか、活用しないのであれば処分をどう進めるのか、建物は解体する必要が有るのか無いのかなど明確化する必要があります。その為には、所有者の意思確認、処分は誰が段取り進めるのかなど話し合って下さい。
空き家になる可能性のある家を所有している場合、「いずれ誰かがしてくれる」はありませんから、活用する方法、処分する方法、誰に段取りを進めてもらうのか等、皆さんで話し合うのです。
話し合いの結果、具体的な対処が決まればベターですが、決まらなくても話し合うことで道筋ぐらいは見えてきます。
課題を先送りにせず、向き合うことが大事なのです。

 

活用(賃貸)や処分について情報を得ておきたい、またアドバイスが欲しいという場合は、不動産関連の各種団体が行っている「無料相談」などを利用するのが良いでしょう。利害関係の無い立場で客観的なアドバイスを得ることができます。相談会は様々な場所で行われていますので積極的に活用することをお勧めします。

教えてくれた人

写真:人物

宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ

中川 雄二

住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。

関連記事

BACK