来場予約

家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE

資金計画

資金に余裕ができたとき、住宅ローンの繰上げ返済と資産運用のどちらを選ぶべきでしょうか?

住宅ローンと余裕資金の活用をどう考えるか

住宅ローンの支払期間中に、何らかの理由でまとまったお金ができた場合や、収入が増え家計にゆとりが出てきた場合においては、今までは住宅ローンの繰上げ返済が勧められていました。繰上げ返済で元金を減らせば金利負担を大きく軽減できるからですが、最近では資産運用に回すという方も増えてきています。

 

余裕資金を資産運用に回す背景は、ローン利息よりも高い運用益が見込める投資先が出てきたからです。
まさに、インフレ経済化の恩恵とも言えますが、ここ数年、政府が推し進めてきた「貯蓄から投資」の政策により投資環境が整備されたことや、税制優遇のある「iDeCo」や「NISA」などによって、投資に対するハードルが下がってきたことも理由の一つだと思います。

 

デフレとインフレで変わる「返すべきか」の判断

今まで長く続いたデフレ経済化では、物価が下がり貨幣価値が上がりますので、借金は返済するほど有利になります。預金金利もほとんど付かないような状況では借入金を早く返した方が良いと考えるのは当然です。
一方、現在のようなインフレ経済になると、物価が上がり貨幣価値が下がるので、結果として返済負担は減ることになり、無理して返済する必要がなくなります。
また、借入利息を上回る金融商品があれば、投資をして増やすこともできます。
インフレ経済化においては、繰上げ返済をするより良い投資先で運用したいと考えるようになるのはこれらの理由からです。

 

ただし、投資(運用)にはリスクがあります。
手数料や税金も掛かりますし、今のインフレ経済がずっと続くという保証もありません。お金を増やせる可能性はあっても、必ず増やすことのできる確約があるわけではなく、場合によっては減ることもあります。
また、リスクの少ない国債や定期預金の運用利息は借入利息よりも低いのでメリットは大きくはありません。客観的に見れば、繰上げ返済の方が確実に利益を得ることができます。

 

余裕資金ができた時に繰上げ償還にあてるか資産運用をするのかについては、住宅ローンの借入れ条件、債務者の年齢や性格、家族の状況や将来性などによって変わると思います。
また、手元にお金がある方が安心という方もいれば、とにかく借入金を早く返したいという方もいらっしゃるでしょう。
事情はそれぞれ異なりますので、周りに振り回されることなく、ご自身の状況を客観的かつ冷静に判断し、選択をすることが大事だと思います。

教えてくれた人

写真:人物

宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ

中川 雄二

住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。

関連記事

BACK