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家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE

設備・間取り

太陽光パネル設置について「屋根置き型」と「屋根一体型」の特徴を教えてください。

それぞれのメリットデメリットを教えます。形やコストなどを考えて設置することがポイントです。

今では新築のほとんどに太陽光発電システムが設置される時代

東日本大震災を境に国のエネルギー政策が大転換し、官民挙げて太陽光発電システムの普及が図られたのが今から10年ほど前です。個人においては住宅の屋根に太陽光パネルを設置することが推奨され、条件の良いエネルギー買取価格の設定と設置費用の補助金支給で後押しがされたことにより多くの方が設置するようになりました。今日では新築のほとんどに太陽光発電システムが設置される時代となっています。

 

屋根置き型と屋根一体型の違い

太陽光パネルの設置方法には「屋根置き型」と「屋根一体型」の二つがありますが、当初は施工がしやすく安価な「屋根置き型」がほとんどでした。「屋根一体型」については施パネルが高価であり、施工条件が限られることで採用は非常に少なかったようです。最近では「屋根一体型」のパネルが安くなったこと、デザイン性に対応するものを求めるようになったことから、新築住宅においては「屋根一体型」が主流となっています。

■屋根一体型・・・屋根材(瓦など)の代わりに太陽光パネルを設置しますので、設計対応力が高くデザイン性に優れます。外観を損なわず屋根形状に対応して設置できるのは、新築住宅においては大きなメリットです。ただし「屋根置き型」に比べると価格は高く、1㎡あたりの発電量も少ない点がデメリットです。

■屋根置き型・・・メリットとしては、商品構造的に大量生産することができパネルの単価が安いこと、既存住宅の屋根材の上に金物で簡単に設置することができ施工が簡単であることです。デメリットとしては、屋根の形状によっては設置ができない場合がある点や、発電効率を高めるためには切妻屋根もしくは片流れの屋根、あるいはフラット屋根を求められるので住宅のデザイン性が損なわれるという点です。

 

どちらがいい?

それぞれメリット、デメリットがありますが、新築でお考えであれば設計の自由性、デザイン性に優れる「屋根一体型」がお勧めです。また、「屋根一体型」の場合は建築業者に設置してもらわなければなりませんので、家の保証と合わせて面倒を見てもらえるという利点もあります。

地球環境を考えれば再生エネルギーの利用は不可欠ですから、太陽光発電システムを住宅に取り入れるということはこれからも推奨されていくでしょう。施主が望む形やコストにより適切な商品を選択することがポイントになると思います。

教えてくれた人

写真:人物

宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ

中川 雄二

住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。

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